高橋守は息を切らしていた。「ックハァ…ハァハッハァ………」視界の右隅に居る誰かからチラリと視線を感じた。(いちいち見んなやクソが…)睨み返す前にとりあえず座りたい。エナメルのリュックを座席に放り投げ、よちよちと2歩進み尻をクッションに叩きつけた。(…
口が臭い。 寝起きに口が臭いと感じるようになったのはいつ頃からだろう。スマホの画面を見つめ、いつも通り意味のある連絡が何もきていないことを確認しながら両手を前についてよろよろと布団の上に立ち上がる。Safariを開いてトレンドを確認する。日課とな…
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