2017年まとめ(本、マンガ、映画)

どーも、xirapherです。

自分が今年出会った本やマンガ、映画についてあれこれ書いてみました。今年の話題書や今年公開された映画についても書いているのでよかったら読んでって下さい。

 

○今年読んだ本

夏頃から読書を始めました。
その頃は人生のどん底にいる気分だったので、およそそんな感じの本ばっか読んでました。
やっぱり不思議なことなんですけれど、本屋に行って舐めるように本棚の端から端まで見ていくと少なくとも1冊、いや2、3冊はその時の自分の心情に合ったタイトルの本が見つかるんですよね。

ほんでもって、読書中は「この人オレと考えてること一緒やん(笑)」とか「自分が言葉にできなかった感情が文字で表現されてる!すげぇ!」といった気分になるんですよね。

自分の考えてることがいくら異端に感じられたとしても、同じ考え方をもった人たちが過去や現在に存在すること、
自分がいついかなる時も一人ではないこと、
これらを改めて認識させられます。

幼い頃から本に慣れ親しんできた方はこんなこと当然だとお思いでしょうけれど、私は勉強&活字嫌いの少年だったので今年になってはじめてそのことに気づくことができました。


本をあまり読まれない方、苦手な方、是非一度近くの書店に遊びに行ってみて下さい。本棚の周りをグルグルしてたらその時のあなたの感情にマッチする作品がきっと見つかると思います。

「見つかんねぇよ!」「そんな時間ないわ!」って方には
「こんなに薄い本あんのかよ(笑)」ってくらいうっす〜い文庫本から手を出してみることをおすすめします!
ワンコインで買えるようなものもあります!
エッセイ集とかも軽く読めるのでおすすめです!

自分もそんなとこから始めました。最初から分厚いの買っちゃうと飽きちゃいますよね。

 

というわけで、さほど多くないですが私が今年読んだ本を羅列します!


・『大人のための社会科 ー未来を語るために』(井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢祐作 著、有斐閣

大人のための社会科 -- 未来を語るために

大人のための社会科 -- 未来を語るために

 

 

(文系に進学予定の高校生や大学生にとっては必読の1冊ではないでしょうか。出版は学術書中心の有斐閣ですが、平易な文章で書かれているため読みやすいと思います。)

 

・『デーミアン』(ヘッセ 著、酒寄進一 訳、光文社古典新訳文庫) 

デーミアン (古典新訳文庫)

デーミアン (古典新訳文庫)

 

 

(読んでいて共感できる部分がたっくさんありました。現代にも通じる古典の魅力には驚嘆します。)

 

・『負ける技術』(カレー沢薫 著、講談社文庫)

負ける技術 (講談社文庫)

負ける技術 (講談社文庫)

 

 

(ゆる〜いエッセイ集です。が、タイトルにもなっている#23の<負ける技術>は処世の本質を暴いている……かもしれない。)

 

・『なぜ君は絶望と闘えたのかー本村洋の3300日』(門田隆将 著、新潮文庫) 

なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日 (新潮文庫 か 41-2)

なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日 (新潮文庫 か 41-2)

 

 

(1999年に発生した山口県光市母子殺害事件のご遺族の方のお話です。犯罪被害者遺族、司法の在り方、少年犯罪、多くのことについて考えさせられます。)


・『ジョジョ論』(杉田俊介 著、作品社) 

ジョジョ論

ジョジョ論

 

 

ジョジョというマンガの根底に流れる精神について熱く語られています。学術的アプローチや難解な記述もありますが、ジョジョ好きの方は是非読んでみてください。新しい発見があると思います。個人的には4部の解釈が新鮮でした。)

 

・『「働き方」の教科書ー人生と仕事とお金の基本』(出口治明 著、新潮文庫) 

 

(働くことに対してネガティブな話題が尽きない昨今に、この本は明るいイメージを届けてくれました。あらゆる世代の社会人が読んでためになる本ではないでしょうか。)

 

・『生きるのが面倒くさい人ー回避性パーソナリティ障害』(岡田尊司 著、朝日新書) 

 

(この本は人生に悩んでいる多くの方に安心感を与えてくれる本だと思います。)

 

・『絶望名人カフカの人生論』(カフカ 頭木弘樹 編訳、新潮文庫

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

 

 

(この本は上の本とはまた違った形で安心感を与えてくれます。ちょこちょこ笑えます。)

 

・『変身』(フランツ・カフカ 著、高橋義孝 訳、新潮文庫) 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

(誰かと語り合いたい一作ですね。現代人の私たちならではの解釈があるのではなかろうか。)

 

・『白痴・二流の人』(坂口安吾 著、角川文庫)

白痴・二流の人 (角川文庫)

白痴・二流の人 (角川文庫)

 

 

(この本に収録されている中では「風と光と二十の私と」が一番読みやすかったです。自分の教養足らずで全部を十分楽しみきれていない感じがして悔しい。)

 

・『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著、岩波文庫

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

 

(話題の書ですね。ジョジョの源流がここにあるように私は感じました。自分の普段の生活における心構えを顧みることができました。)

 

○今年読んだマンガ

全てではないですけれど、いくつか列挙します。なんか名作ばかりでごめんなさい笑。今年は本をよく読んだ分、相対的にマンガを読む量が減ってしまったような気がします。ジョジョについては機会があればもっっっっっと熱く語ってみようと思います。

 

・『ジョジョの奇妙な冒険(6部辺りから)』(荒木飛呂彦 著、ジャンプコミックス

ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 Part6 (16) (ジャンプ・コミックス)

ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 Part6 (16) (ジャンプ・コミックス)

 

・『スティール・ボール・ラン』(1巻〜24巻)(荒木飛呂彦 著、ジャンプコミックス

 

・『ジョジョリオン』(1巻〜16巻)(荒木飛呂彦 著、ジャンプコミックス

ジョジョリオン 12 (ジャンプコミックス)

ジョジョリオン 12 (ジャンプコミックス)

 

 

(今私がこうしてブログを執筆できるのも全てジョジョのおかげです。この夏にジョジョのマンガとジョジョ展がなければ、私はマジでもうこの世にはいなかったかもしれない。それぐらい心を救われました。まだ夏前の絶望から具体的な一歩は踏み出せていないけれど、生きる希望をもつことはできました。荒木先生、集英社、その他ジョジョに携わる全ての皆様、及び精神を病んでいた私にジョジョ展に行くためのお金を貸してくれた両親に心から感謝いたします。)

 

・『AKIRA』(1巻〜6巻)(大友克洋 著、KCデラックス) 

AKIRA コミック 全6巻完結セット (KCデラックス)

AKIRA コミック 全6巻完結セット (KCデラックス)

 

 

 (3巻まで読んで何故か数年も放置していました。言わずと知れた名作ですね。この作品の作画がヤバイことは誰もが知るところですが、男のロマンが詰まりまくってるという点も見逃せないですね。)

 

・『攻殻機動隊』(1巻、2巻)(士郎正宗 著、KCデラックス)

 

 (1巻が最高におもしろい分、2巻で脳みそぶっ飛んでしまいました。攻殻は神山さんのアニメ版が一番好きです。しかし、1巻は本当に色んな意味ですごい、ビックリします)

 

・『マンガで読破 1984年』(ジョージ・オーウェル 作、イースト・プレス

1984年 (まんがで読破 MD100)

1984年 (まんがで読破 MD100)

 

 

(内容があまりよく理解できなかったので、オリジナルを読んでみようと思います。)

 

・『ニッケル・オデオン 【赤】』(道満晴満 著、IKKICOMICS)

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)

 

 

(今年の夏からウルジャンを買い始めたのですが、それで道満晴満先生のキャラクターヴィジュアルにはまりました。世界観も他にはない魅力がありますね。【緑】、【青】もはやく読みたい)


○今年観た映画

武曲とジョジョと2049とギアスは劇場で観ました。武曲は大きな劇場では公開されない作品だったのですが、観に行ってよかったです本当に。目が悪くなったのか前より劇場のスクリーンがくっきり見えないようになってしまったのが残念です。

 

・『武曲-MUKOKU-』


映画『武曲 MUKOKU』予告編

(この映画は「考える」というより「感じる」ことを大切にしている作品のように思いました。映像や音楽、演技が美しく、鑑賞後に清らかな心持ちになれます。綾野剛の演技、いいです。なんとなく気持ちが曇ってる方にオススメです。予告編から伝わる魅力の10倍はおもしろいのでぜひ!)

 

・『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』


映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』予告編

(山﨑賢人のけったるそうに笑う表情は案外仗助っぽくて素敵です。)

 

・『ブレードランナー

 

(たしか自分が観たのはオリジナル版です。死ぬまでに一回くらいは観ておきたいですね。)

 

・『ブレードランナー 2049』

 

(とにかくライアン・ゴズリングがかっこいい。詳しくは別記事を参照お願いします。)

 

xiraphilosopher.hatenablog.com

 

 

・『シン・ゴジラ


シン・ゴジラ 劇場限定予告

(家で観ました。半端ない迫力でしたね。流行ってたので逆に映画館に観に行かないというひん曲がった根性のせいで損しました。)

 

・『007 スペクター』


『007 スペクター』予告3

ダニエル・クレイグのボンドを見ると元カノを思い出します。)

 

・『ダークナイト ライジング』


映画『ダークナイト ライジング』予告第3弾

(流石に前作は超えてきませんでしたが、こっちもかなりの良作です。アン・ハサウェイが超キュートです。)

 

・『コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅰ 興道』


『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』予告PV

(総集編なので内容はアレですが、オープニングは泣けます。

もう一回言います。オープニングは泣けます。)

 

○おまけ

感情が大きく揺さぶられたものをいくつか・・・

・今年一番笑った


かまいたち 職業相談

 

キングオブコント優勝してから興味を持ったミーハーです。圧倒的な発想力と演技ですね。もうサイコー

 

・今年一番泣いた

 

スティール・ボール・ラン』(21巻)の最後の方

 

気になる方は読んでみて下さい。自分の心情とリンクしすぎて人格がいっちまいそうになりました。

 

・今年一番うまかった

 

仙台のフルーツ・パーラー『いたがき』本店で頂いたマスクメロンのメロンパフェ
あんな美味いもんがこの世にあるんですね

 

・今年一番落ち着いた

 

堕落論』(坂口安吾 著)

 

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

 

 

結構短いのでみなさんもご一読を。私的には不安な気持ちでなかなか寝付けないとき読むとちょうどいいです。(※本来、そんな作品ではありません)

 


この中の作品で何か一つでも興味を持っていただけたら幸いです。

ぜひ触れてみてください。


これからもたくさんの素晴らしい作品が発表されて、好奇心と文化で社会が豊かになっていくことを祈るばかりです。

 

来年も楽しみですね!   それでは、また!